企業家としての勇気、比類なき品質、スイスらしさ、持続可能な開発への一貫した投資、革新精神 ― これらの要素が、工具の開発と生産において市場でもクオリティでも世界をリードする当社の今日を築き上げました。
当社は企業と製品を発展させ続け、成功多き歴史にさらなる章を書き加えるため、約200名の従業員と共に日々全力を投入しています。当社の思想や行動の根底にあるのは、天然資源を大切にし、環境フットプリントをさらに削減するという目標です。
当社の各創設者も、所有者である各一族も、常に持続可能性というテーマに投資をしてきました。そこには資源を大切にし、人と環境に配慮しながら企業と製品を発展させ続けるという明確な目的があります。当社の製品は壊すことがほぼ不可能なほど頑丈に作られています。なぜなら、一度の生産で済む工具ほど持続的なものはないからです。また一方で、当社は生産過程でも著しい進歩を果たしてきました。2012年に導入した循環水システムにより、今では1週間に80'000リットル以上の水を節約しています。また、化石燃料の使用を全面的に廃止した2015年以降は、年間50'000リットルのオイルを節約しています。プラスチックの梱包も約50パーセントを高品質のカートンに替えました。さらに、CO2排出量の積極的な削減やエネルギー効率の改善も自発的に義務付けています。現在は、1軒の工場の屋根に太陽熱集熱器を設置する計画を立てているところです。
当社は145年の間に、旧来の典型的な村の鍛冶屋から、工具開発と生産において市場でもクオリティでも世界をリードする存在へと発展しました。1953年にパウル・バウマン(Paul Baumann、略称PB )がアメリカから射出成型機を購入するという革新精神と勇気に満ちた決断を下し、これが当同族企業の成功の礎となりました。当社の経験と能力を他の分野にも生かし、革新的な新しいソリューションとその適用を見い出すだめ、日々全力を尽くしています。
当社が特に誇りにしているのは、全世界のビジネスパートナーとの長きにわたる信頼に満ちた協力関係です。ビジネスパートナーはユーザーの近くに拠点を持つため、当社の製品のたゆまぬ開発・改良に大きく貢献しています。
エメンタール(Emmental)にある職場や育成場の確保及び発展を特に切実な課題と見なしている当社は、確固とした信念に基づいて、スイス国内にある複数の自社工場で妥協のない開発と生産を行っています。多様性は当社の企業理念の一要素であり、社員の採用や若手の育成における課題でもあります。当社が追求しているのは 、アットホームな中でも敬意を忘れない、時代に即した環境の中で、意義ある仕事を従業員にしてもらうことです。数十年、中には数世代にわたって当社に勤務し続けている従業員が数多くいることに、より一層の誇りを感じています。